AIDAコンソーシアムでは現在、会員の皆さまと共に現場の問いを掘り下げるワーキンググループと、松岡正剛と野中郁次郎の方法論の接続点を思想的な次元からひもとく分科会という、二つの場を両輪として、「AIDA理論」の理論体系の構築をスタートしました。
本記事では、AIDAコンソーシアム理事・AIDAフェローの奥本英宏が、理論開発の背景と、実装へ向けたAIDAコンソーシアムの現在地について語ります。
株式会社カプタワークス代表取締役社長
株式会社インディードリクルートパートナーズ
リクルートワークス研究所アドバイザー
―― まず、松岡さん、野中先生との出会いについて教えてください。
[奥本英宏(以下、奥本)] リクルートマネジメントソリューションズの社長だった2012年、松岡さんが主宰し、親会社のリクルートが参加していた次世代経営リーダー育成のための企業横断の研修プログラム「ハイパーコポレートユニバーシティAIDA」に参加したのが、松岡さんとの出会いです。とても大きな刺激を受け、その後、私費でISIS編集学校にも入りました。野中先生は著書を何冊も拝読して長らくのファンでしたし、仕事で何度かお会いしたことがありました。
―― この9月、そのお二人の理論や方法、そして思想をAIDA理論として融合し発展・実装を目指すAIDAコンソーシアムが発足し、活動の両輪となるワーキンググループと、AIDA理論研究の分科会という場が始動しています。
[奥本] 私はワーキンググループ、分科会の双方に関与し、それぞれをサポートしながら、つないでいく役割を担っています。
現在7社の会員企業から派遣された約15名が集まるワーキング・グループで、各自が持ち寄った経営課題をAIDA理論で読み解きながら新しい視点を発見し、それを研究チームや分科会に接続していきます。11月22日に「『変化として、生きる』ための知性」と題して、第一回目が東京・竹橋で行われ、30代後半から50代のワーキングメンバーが集まりました。
このワーキンググループでは、参加者のことを受講生ではなく、フェロー(仲間)と位置づけています。個々のセッションは研修ではなく、ワークショップであり、あわせて、フェローワーショップという仕立てです。ここにいる皆さんはそれぞれの知見を生かし、一緒にAIDA理論をつくり上げていく実践者なのだと冒頭で呼びかけさせていただきました。私も単なるファシリテーターではなく、チームの一員として意見を交わしていきます。初回にも関わらず、参加者は非常に前向きの姿勢でコミットしてくれ、自分たちの切実な課題や問題意識を話し合う素晴らしい会になりました。
マイクロマネジメントが蔓延し、遊びのない職場の現状
―― どんな話が出たのでしょうか。
[奥本] たとえば、現場がマイクロマネジメントに陥り、失敗は絶対に許されないという意識が蔓延して、いつの間にか、イノベーションが起こりにくい風土になってしまったという嘆きや、逆に、シリコンバレーに行ったら、外国人に「日本語にある『生き甲斐』というチャーミングな言葉について、その意味を詳しく教えて欲しい」と言われ、改めて日本が大切にしている独特な感性に気づいた、というような話も出ました。
真面目に遊ぶことがあってもいいのに、いつの間にか「真面目」と「遊び」が反対概念になってしまい、職場で遊ぶことが不謹慎になってしまった。遊ぶための余白をどうつくるか、試行錯誤の機会をどう増やすか、というテーマで話し合うのもいいかもしれない、という議論も出ました。経済的価値ばかりではなく、社会的価値の重要性を社内で共有するのが難しいという話もありました。これまでのやり方を墨守していると、過去の遺産を食いつぶすだけで新しいものが生まれず、事業が先細りしてしまうというのです。
話を聞きながら、「このままではまずい」という現状に対する危機感が伝わってきました。同時に、そうした閉塞的な空気を打破するための試行錯誤を皆さんが悩みながら実行されていることもよくわかりました。そうした知見も、AIDA理論の開発と実装に取り入れていくべきだという確信を得ることができました。
このワーキンググループは来年1月と3月に、それぞれ第2回、第3回が開催されます。来年度も5月から2カ月ごとの開催が決まっています。フェローの皆さんの問題意識と参加意欲が高いものですから、研究チームが検討中のAIDA理論構築のアイデアを前倒しで投げかけていきたいと考えています。
こうした先進的試みに参加してくれた企業が、自らの価値を高めるために切磋琢磨しながら、密度の濃い本気の議論を繰り広げる様子に大きな手ごたえを感じています。
日本的経営論と日本的方法論を融合させる
―― 分科会の模様も教えてください。
[奥本] ワーキンググループと連動してAIDA理論をブラッシュアップしていくのが研究チームです。そのチーム内に野中郁次郎先生の知識創造理論、日本的経営論と松岡正剛さんの編集工学、日本的方法論を融合させ、企業経営の実践知として広く活用できる理論に仕上げる場として分科会を設けています。編集工学研究所代表取締役社長でありAIDAリードフェローの安藤昭子さんと、野中研究室の研究員でありAIDAフェローの川田弓子さん、それに私の3名が中心メンバーです。その他に、編集工学研究所やAIDAコンソーシアムのメンバーが加わっています。 分科会は今まで、10月1日、10月29日、11月26日の全3回、行いました。第1回は野中先生の理論を、第2回は松岡さんの理論を深く学び、3回目は両者の重なりについて考えました。第1回は川田さんと、川田さんの夫で、野中郁次郎研究所の理事である川田英樹さん、第2回は安藤さんから、野中先生、松岡さんに関する様々な話を伺うことができました。
―― 川田さんとはどんな話をしたのでしょうか。
[奥本] 野中先生は、人間の本質は他者と関わりながら意味や価値をつくり出していくことだと繰り返し語っていました。そのこだわりはどこから来ているのか、と川田弓子さんに質問すると、学問と現場の乖離というものが背景にあったのではないか、という答えが返ってきました。つまり、米国のバークレーで最新の科学的人間像について学んだものの、日本企業の現場をくわしく探ると、まったくそのようには人は動いていない。人間の知や意欲は管理するものではなく、内面から湧き上がってくるものだ、と実感したそうです。結果、人間というものは物事を処理する存在ではなく、そこから意味や価値をつくり出す唯一無比の存在だと見なすようになったのでしょう、という答えで、私も大いに納得しました。
野中理論と松岡理論、その共通点と相違点
―― 二人の共通点はどうでしょうか。
[奥本] 野中先生と松岡さんの共通点は3つほど指摘できます。
1つは先ほどお話したように、物事の意味や価値というものを重視していることです。野中先生はその大切さを直接、語っていましたし、松岡さんのいう編集も、情報編集によって新たな意味や価値をつくり出すことを目的としています。人間社会において、数字で表される経済的価値よりも、より本質的な意味や価値の方が重要だということを二人は力説していました。
もう1つは、人間性の重視ということです。野中先生はそれこそ、ヒューマナイジング・ストラテジーという独自の戦略論を唱えました。数字ではなく、野生的な感覚や志といった人間くささのほうが大事なんだということですね。それに対して松岡さんは、編集は人間に代表される生命という有機体が生み出す宿命的なものなのだ、という持論を持っていました。
最後は動的であるということです。野中先生はダイナミック(動的な)という言葉を重用され、物事のプロセスに着目していた。松岡さんもそうで、編集は静的なものではなく、つねに動かし続ける「仮止め」でいいんだというのが口ぐせでした。
―― 逆に違いも浮かび上がってきたのでしょうか。
[奥本] はい。端的に言えば、感覚とか感情とか、感性といった、さまざまな「感」がありますが、その感に対する考え方が二人で違うという話になりました。野中先生はまず虚心坦懐に感じよ、というイメージです。現場に身を置き、空気を吸い、身体に取り込みながら、湧き上がってくる発想を大切にせよ、と。それは直接経験という言葉で表されます。
一方の松岡さんは感が発動しやすい方法論やアプローチを徹底的に考える立場です。たとえば、自分という凝り固まったフレームがあると、一定の感じ方から脱却できないので、「たくさんの私」といったものを意図的につくり出すとか、一個のリンゴを見た時も、果物の一つという認識だけではなく、マックのパソコンを思い出したり、アダムとイブという発想からキリスト教を想起したりといったように、異なる情報を連結させていくといった方法論です。感じるのに理屈は不要だというのが野中先生、感じるための理屈を考えるのが松岡さん。その二人の違いが逆に今後のコラボレーションに大きく役立つのではないか、という議論になりました。
例えば、野中先生いうところのSECI(セキ)モデルにおいて、最初の「共同化(S)」は、「直接経験のなかで五感を駆使し、他者の視点に立ち、暗黙知を創発・共有する」プロセスと定義されます。この共同化が松岡さんの方法論”によって、より豊かになる可能性があるのです。

SECIモデル出所:野中郁次郎による講義動画「知識創造理論」©野中郁次郎研究所
―― 面白い。その通り、野中流SECIモデルに松岡流・知の方法論を組み込んでいったらどうでしょう。
[奥本] そうですね。実はSECIモデルをベースとした、野中先生の二項動態経営モデルをターゲットにしています。この組織的基盤方法論のところ、自律分散系組織・ミドルアップダウン、場(知的コンバットなど)・スクラム、実践的推論、物語りアプローチといった部分に、松岡さんの編集工学が使えるはずで、方法を対応させて列挙してみよう、という話になっています。
AIDA理論創出と実践は自身のライフワークに等しい
―― 野中先生と松岡さんの知的遺産を融合し、新しい経営理論をつくり、実装していくというのがAIDAコンソーシアムの使命です。それは奥本さん自身のビジョンや志とどう関係するのでしょう。
[奥本] 僕が社長をやっていたリクルートマネジメントソリューションズのコーポレートスローガンが「個と組織を生かす」というものです。それはAIDAコンソーシアムの目指すところと同じだと思います。しかも、それはリクルート全体のDNAでもあります。野中先生も松岡さんも人間の可能性や創造性に大きな信頼を寄せていました。AIDAコンソーシアムの目指すところの実現がまさに僕のライフテーマでもあるのです。
そのライフテーマに取り組むうえで意識したいのが実践です。机上の空論を追いかけるのではなく、実践集団として動き、具体的事例をどんどん生み出していく。それを社会に還元しつつ仲間を増やすという活動サイクルが順調に廻るところまで、コンソーシムを成長させていくつもりです。
会員の皆さまの積極的な姿勢と現場からの問いに触発されながら、AIDA理論は着実に輪郭を深め、当初の想定以上のスピードで開発が進みつつあります。
来期には、AIDA理論を現場で活用するための、より具体的な方法論の開発にも踏み込み、実践へとつながる段階へ進んでいく予定です。その歩みを、今後も共有していきます。
11月22日から始まるワーキング・グループに先立ち、10月20日、一般社団法人AIDAコンソーシアムの設立を記念した懇親会を開催しました。9月1日の設立以来初めて、会員企業や関係者の皆さまが一堂に介し、当団体の船出を共に祝う場となりました。当日の様子を、登壇者の言葉とともにお届けします。
「松岡正剛は、日本を『一途で多様な国』と称してきました」。 AIDAコンソーシアムの安藤昭子代表理事が、開会の挨拶でこう切り出しました。AIDAコンソーシアムの知的基盤となる松岡正剛氏と野中郁次郎氏は、活動領域こそ異なれどその根底には深く通じ合うものがあったと、両氏が時を忘れて語りあった際のエピソードを引きながら、安藤は語ります。「物事のおおもとにある面影への思いは常に『一途』でありながら、そこから生まれてくるものは非常に『多様』なものがある」と、日本と2人の関係性を重ね合わせました。「AIDAコンソーシアムという場もそうでありたい。言葉にはならないような思いも瞬時に共有ができ、ここでエネルギーを得て、皆さまがそれぞれの分野で多様に飛び立っていくような場所に、一緒に育てていきたい」と決意を語りました。

AIDAコンソーシアムを「一途で多様な場」として会員の皆さまと共に育みたいと語る安藤昭子代表理事
続いて、野中氏が在籍した一橋大学ビジネススクールで教鞭を執っている名和高司AIDAリードフェローが、「雑誌『遊』の編集長だった松岡さんには、高校時代から勝手に片想いし、先生として慕ってきた。野中さんも80年代に企業進化論を出版された時から私淑してきた」と、松岡・野中両氏への深い敬意と感謝の思いを語りました。「残念ながら2人とも鬼籍に入られたが、安藤さんから声をかけていただき、なんとしても2人の遺志を継がなければと思った。皆さまの応援をよろしくお願いします」と呼びかけました。

松岡・野中両氏の思想を受け継ぐ決意を語る名和高司リードフェロー
その後は、立場を越えて語り合う和やかな歓談の時間に。初めての顔合わせとなった方も多いなか、終始打ち解けた雰囲気で、それぞれに抱える組織の課題感や、AIDAコンソーシアムの活動への期待を語り合いました。産官学の業種も業態も異なる方々が互いに思いを交わし合い、新たな挑戦への共鳴・共振が生まれる、あたたかなひとときとなりました。
今回ご参加いただいた会員企業様(敬称略)
ネットワンシステムズ株式会社 / 丸善雄松堂株式会社 / ヒューマンリンク株式会社 /
株式会社Kaizen Platform / アミタホールディングス株式会社 / 株式会社資生堂 / 株式会社リンクソシュール / 株式会社パラドックス

日頃の仕事の領域を越えて和やかに語り合う、ご参加の皆さま
会の終盤には、会員企業様からのメッセージもいただきました。三菱商事の人事部門を担うヒューマンリンク株式会社の田中啓介代表取締役社長は、同理論に期待を込め組織への活用を視野に入れております。「これまで決められたルールの中で平均的なアプローチを繰り返すことに、どこかワクワクしない自分を感じていた」と振り返ります。そんな中で出会った「すべてはプロセスであり、動き続けている」という視点に、強く心を動かされたといいます。「大切なのは、人が自ら学びを掴み取ろうとする“乾き”を生む環境をつくること」と、実感を込めて語りました。そして、「AIDA理論を企業文化のOSとして浸透させ、1200社ある三菱グループが少しずつ動き出せば、日本社会のこれからに貢献できるのではないか」と、力強く未来を見据えました。

現場の実感とAIDA理論への期待を語る、ヒューマンリンク株式会社 田中啓介代表取締役社長
松岡氏と交流の深かった、ネットワンシステムズ株式会社の竹下隆史代表取締役社長は、「松岡さんがよく言っていた、0と1のあいだのグレーゾーンに世界を作るという日本的知性がある。例えば、床の間という得体の知れない空間は西洋にはない。ここに季節ごとに花を変えたり、掛け軸を置いたりすると場の空間が一気に変わる。これはまさに『複雑性を豊かさ』に変えた瞬間だ」と強調し、AIDAコンソーシアムの構想資料にあった「日本的知性を礎に複雑性を豊かさに変える社会へ」という言葉を見て、参加を即決したとの話を打ち明けました。そして、「我々は世界を変えるIT企業になりたい。アナロジカルインテグレーションを少しでも会社のカルチャーにインポートしたい」と抱負を語りました。

「複雑性を豊かさに変える社会」への抱負を語るネットワンシステムズ株式会社竹下隆史代表取締役社長
閉会の挨拶では、AIDAコンソーシアムの住田孝之理事が、官僚時代の欧米駐在時に日本の価値を実感したエピソードを紹介。「日本の良さを語り続けなければいけないと思った。その一つの切り口が『間(ま)』。物事の本質は『間』にこそあるというのが根源的。これはまさに最先端技術の量子の世界を体現している。世界に誇れるこの大事な考え方への共感の輪を、AIDAコンソーシアムを通じて広げていきたい」と展望しました。

海外経験で感じた日本的方法論の可能性と、その展望を語る住田孝之理事
AIDAコンソーシアムは、分野を越えた共創の場として歩み始めています。 企業はもちろん、行政や地域、社会活動の現場など、多様な組織と問いやテーマを共有しながら、「一途で多様」なネットワークを共に育んでいけたらと思います。 皆さまのご参加をお待ちしています。
編集工学者・松岡正剛と経営学者・野中郁次郎の知と方法を継承し、複雑性を活かす21世紀の組織経営論の共創を推進。編集工学研究所と、研究者・産業界の実務家・多分野の専門家が協働する組織として始動
日本発の方法論によって組織の可能性をひきだし、複雑さを豊かさに変える社会をつくる活動体「一般社団法人AIDAコンソーシアム」(本社:東京都世田谷区、代表理事:安藤昭子)が、2025年9月1日に設立されました。
本団体は、松岡正剛の編集工学と野中郁次郎の経営学の知と方法と思想を継承し、日本的経営論として統合していく研究開発と実践の母体です。名和高司氏(京都先端科学大学 教授/一橋大学ビジネススクール 客員教授)、川田弓子氏(一橋大学ビジネススクール 野中研究室 研究員)といった野中経営論を継承する研究者や産業界の実務家が参画し、複雑性を活かす21世紀の組織経営論の創出をめざします。
■設立に至った背景
いま社会は、地政学的分断やAIの急速な普及、価値観の多様化など、複数の変化が重なり合う複雑な世界に直面しています。企業においてこれまでの合理的知性に基づく経済社会思想や経営手法だけでは対応できない課題が噴出し、いまや変化や複雑さをこそ価値の源泉とするような新たな経営パラダイムが求められる時代になっています。
日本は古来、地震や台風といった災害、四季折々の大きな変化といったうつろいゆく自然環境のなかで、複雑性を受け入れ、そこから価値を見出す知恵を育んできました。AIDAコンソーシアムは、こうした「日本的知性」を資源として再解釈し、複雑性を糧に価値を創出する方法モデルの開発・実装を通じて、複雑さを豊かさに変える社会を目指します。
■AIDA理論について
基盤となるAIDA理論(Analogical Integration of Dynamic Association)は、「あいだ」によって、複雑さを価値に変える21世紀の方法論です。ものごとの「あいだ」に潜む動的な関係性や、目に見えない価値に注目し、感受性や想像力を通じて複雑な内外環境を統合・編集することをめざします。複雑さを複雑なまま取り扱い、新たな価値創発につなげる理論です。
AIDA理論では、コーポレート・アイデンティティを超えて、「そもそも企業とは何か」までを含んだ組織の存在様式そのものを問う、コーポレート・オントロジー(存在論的組織観)という動的な視点を前提とします。暗黙的で数値化できない可能性から価値を生み出す日本的方法論を基盤に、イノベーションを創発する独自の型を開発。複雑性こそを価値の源泉とする「複雑性ケイパビリティ」を有する組織への変革を促します。
コンセプトビジュアル「utsuroi」は、日本文化の価値創出の方法と生命の環境適応の仕組みを重ねたデジタル作品です。柱立てに擬えた四つの動点が環境要因や互いの距離、過去の軌跡を常時計算し、複雑な相互作用のなかで「生きた間合い」を生み出します。秩序と混沌のあいだで唯一無二の姿を立ち上げ続ける──それは組織の動的なありようとも重なり、存在をプロセスと捉えるコーポレート・オントロジーの世界観を映し出します。
※自動生成し続ける「utsuroi」の様子は、AIDAコンソーシアム公式サイトTOPページよりご覧いただけます。https://aida-consortium.jp/
■AIDAコンソーシアムの主な活動領域
AIDAコンソーシアムは、以下の3領域を中心に活動を展開します。
1.理論研究:産官学によるAIDA理論の共同研究
AIDAフェローやアドバイザリーメンバーといった専門知を有するメンバーと会員組織が連携しながら、AIDA理論を探究・体系化を進めます。合理的知性に偏りがちな経営知を日本的知性によって補完し、複雑性に応答する新たな方法論を育てることを目指します。日本発の経営論として、グローバルに適用可能な理論へと発展させます。
2.共有知化:課題や知見を持ち寄り、文化・文明資本へ
企業取材やAIDA理論独自のナレッジアーカイブを通じて、組織のコーポレート・オントロジーを捉えなおし、組織に内在する知や文化資本を析出、一部を共有地として展開可能なものにしていきます。日常の活動に埋もれがちな知を社会に開かれた“文化・文明資本”へと転換し、企業価値の再編集と新たな価値創造の基盤づくりをめざします。
3.社会実装:現場での活用促進を仕組み化
個別企業の課題解決プロジェクトや実装支援ツールの開発、AIDA理論を実装できる人材の涵養プログラムの提供、異分野ステークホルダーとのワーキンググループや対話の場の運営を通じて、AIDA理論の現場での活用を支援します。パートナー企業と共に実装プロジェクトを展開し、複雑性ケイパビリティを醸成することを通して、産官学民をつなぐ共創基盤の形成をめざします。今後は官公庁や自治体との連携も視野に入れ、知の接続を加速していきます。
■連携体制
AIDAコンソーシアムでは、企業経営や知識創造に精通した実務家・研究者を「フェロー」として迎え、構想の実践と社会実装を推進しています。
以下に、本構想を索引する二人のリードフェローより設立にあたってのメッセージをご紹介します。
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安藤 昭子 AIDAリードフェロ― |
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名和 高司 AIDAリードフェロ― |
AIDAフェロー:
奥本英宏(株式会社カプタワークス 代表取締役社長/株式会社インディードリクルートパートナーズ・リクルートワークス研究所 アドバイザー)川田弓子(一橋大学ビジネススクール 野中研究室 研究員)
佐藤明(株式会社バリュークリエイト パートナー)
穂積晴明(株式会社編集工学研究所 研究員・デザイナー)
アドバイザリーメンバー:
大澤真幸(社会学者)
佐藤優(作家・元外務省主任分析官)
武邑光裕(メディア美学者)
田中優子(江戸文化研究者)
津田一郎(数理科学者)
今後も、多様な専門家・実務家をフェローやアドバイザリーとして迎え、複雑な課題に横断的に応答できる「知のネットワーク」を拡張してまいります。
■団体概要
団体名:一般社団法人AIDAコンソーシアム 設立:2025年9月1日 所在地:東京都世田谷区赤堤2丁目15番3号 編集工学研究所内 代表理事:安藤昭子 理事:住田孝之、奥本 英宏、束原俊哉、姜舜伊、大久保佳代、福地恵理 監事:座安剛史 事業内容:AIDA理論の研究開発、実装支援、会員組織運営、情報発信など URL:https://aida-consortium.jp/